Systems Engineering

Abstract#

SEには、数多くのスタンダード、つまり標準があります。Mil*Std*499Bが有名ですし、また、成熟度を測るCMMIも重要なスタンダードの一つとなります。ある意味ナレッジが集約されているともいえます。それぞれの細かい説明はしませんが、今後考えたことなどを書きたいと思います。

What's new?#

  • 2009年3月23日にMil*std*499Bについて、少し情報を追加しました。
  • 2009年4月1日に[DoDAF]について、少し情報を追加しました。
  • 2009年5月1日に[使い方]という項目を新たに追加しました。Final Examの準備のための勉強の一環だったりします。

Topic#

有名どころは?([Sheard 2001], 97)#

  • MIL*STD*499B
SEプロセスの標準?ここに下記のプロセスが定義されているそうです([Eisner 2008], 194)。これがSystems Architectureで紹介されるEisner先生のシステムアーキテクチャーの基本的な作業内容につながっていきます。
    1. Requierments analysis
    2. Fuctional analysis/Allocation
    3. Synthesis
    4. System analysis and control
しかし、実は、この標準の原文は、WEBでは、みつかりません。本当に読みたい場合は、購入の必要があるようです。
CMMI(Capability Maturity Model Integration)です。これは、プロセスに対する要求です。詳細は、こちら
  • EIA 632
1999年EIA(Electronics Industries Association)とINCOSEが一緒になって作ったSystems Engineeringのスタンダード([Sheard 2001] 97)。499Bがベースになっているみたい。EIA_IS 632は、これのドラフト版らしい。Eisnerさんによるとかなりプロセスを重視したスタンダードらしい([Eisner 2008], 60)。

[#1]

DoD Architecture Frameworkです。DoDAFは、代表的なシステムアーキテクチャーのフレームワークです。ここでは、DoDAFについて、知っておくべきと思ったことを書きます。
  • ISO9001
品質
  • その他
EIA/IS 632, IEEE 1220, EIA 632, ISO/IEC 15288などをSheardさんは彼女の論文の中で紹介し、比較してます。たくさんありますね。似たところもたくさんあるようです([Sheard 1998], 8)。
[#2]

使い方#

  • 要求に含める
たとえば、システムの要求仕様書から、スタンダードを呼び出して、そのスタンダードに沿った成果物を求めるなど。もしこれをやるのであれば、発注者側は、そのスタンダードを熟知し、そのスタンダードの中でもどこを要求するのかということや、具体的な成果物のイメージを受注者側に示す必要があると感じます。

例えば、DoDAFを呼び出したら、どうなるだろう。システムアーキテクチャーや設計をする際に、DoDAFで規定されるこの”Products”をつくり、成果物として納めなさいという要求を出すのだと思います。その場合、発注者は、そのProductの価値を十分に理解し、お金を出してまで、作る必要があるのかを十分説明出来る必要があります。
  • スタンダードに従った要求をつくる
例えば、???に規定されているような、要求の項目を定義していく。ステークホルダー、扱う情報、関係するプロセスこのあたりを定義する必要あり。とか。。。あれ、???にあたるスタンダードってなんだろう。結構ないかも。499BやCMMIは、どちらかというとプロセス要求だし、DoDAFはアーキテクチャーへの要求だし。。。時間かけて探せばどこかにあるでしょう。

[#3]

まとめ([Sheard 2001] 98)#

この変化の激しい世の中で戦っていくには、価格的な優位性、市場への迅速な対応が求められ、それを実現するには、ビジネスプロセスを改善し続けつ必要がある。しかし、通常プロセスの変化には、時間とコストが伴う。それを効率的に実現するために過去のベストプラクチスであるStandardは有効なツールになりえます。

ただ、いろいろなシステムに適用するために、抽象的になりやすいので、きちんと技術的な知識と経験をチームとしてもった上で使う必要があります。

質問#

  • スタンダードは、どうしても抽象的である。実際のシステム開発に適用するに工夫すべき点考慮すべき点は何か?
[使い方]に書きます。
  • なぜたくさんあるのか?一つにまとめようとする努力はされているのか?
いろいろな分野(防衛、宇宙、電気、ソフトウェア。。。)がそれぞれ標準化を目指していたので、たくさんあるんだと思いました。INCOSE[1]やPMI[2]がそれらを集めてSystems Engineeringとして、体系化しようと努力中と理解しています。
  • なぜ、スタンダードを何らかの形で要求に含めることが重要なのか?
[まとめ]にあるとおりですね。

Reference#

  1. [#3]Sheard, A. Sarah. 1998. Systems Engineering Standards and Models. Third Millennium Systems Publication. http://www.3milsys.com/papers/se_standards_models.pdf
  2. [#1]*********. 2001. Evolution of the Frameworks Quagmire, Computer, Volume 34, Issue 7, Jul 2001 Page(s]:96 * 98
  3. [#2]Eisner, Howard. Essentials of Project and Systems Engineering Management. 3rd ed. Hoboken, N.J.: John Wiley & Sons, 2008
  4. [#4]The International Council on Systems Engineering. 2009. Website. http://www.incose.org/
  5. [#5]Project Management Institute. 2009. website. http://www.pmi.org/