GNSS

Abstract#

測位衛星は、とても応用範囲が広いのです。ここでは、どんな応用例があるかを記録したいと思います。

What's new#

  • 2018年4月8日、LBSを追加
  • 2011年3月6日、[防災関連]数件追加
  • 2011年2月7日、環境でゴミの話を追記
  • 2010年10月24日、ITSについて追記。

Topic#

  • 物流
英語ではLogisticsというそうです。物がいつどこにあるかがトラックできるようにしたいと言う話があり、どこにあるかを調べるときにGNSSが利用できます。トラックのカーナビとか携帯のカーナビを使うイメージ[1]
この物流の世界もなかなかコアで2010年7月15日にバリで開催されたUNESCAP[2]主催の物流関係のフォーラム[3]に参加しました。難しい話をしていましたが、そうですねー、印象に残ったのは、アジアハイウェイですかね[4]。しかし、政治形態の異なる国が並ぶ東南アジアなど、なかなかヨーロッパみたいにノンストップでアジア各国を走り抜けるのは難しそうです。
2018年4月現在、ドローンを用いた物流についていよいよ議論が本格化していることを感じます[12]。ここで求められる精度って何だろう。
  • 地図作成
地図を作る方法もいろいろとあるのだと思いますが、地上で今どこにいるかがわかる衛星測位は、大いに役立っていることでしょう。人工衛星で地上の写真をとって地図にするとします。しかし、その写真が地球上のどのポイントかわからないと地図として使えません。測量で得た結果を合わせこむのもありですが、きっとその人工衛星自身もGPS受信機を積んでいて、今自分がどこにいたので、この地図はここだとか言うととてもシステマティックな感じがします。
DEM(Digital Elevation Model)というものがあります。自分は3Dの地図と理解しています。それをヘリコプターで作るシステムがあるそうです。[5]。もちろんGPSを積んでいて、どうもDGPSを使っているようですね。
  • 高度交通システム(ITS
ITSとは、高度交通システム、Intelligent Transport Systemsのことであり、云々。ここでは、ITSについてちょっと調べたことを記録します。
  • 自転車運転支援
シェアサイクルが徐々にきそうですね[11]。自転車乗っている時、運転支援して欲しいなーと思う時があります。2018年4月現在、今でもこんなサポートアプリはあるみたいですね[10]。ナビはもちろんのこと、今後精度が上がって行くと、道路のどこを走るべきか教えてくれるナビとか出てきそう。その時は、スマフォで見るんじゃなくて、メガネや骨伝導イアフォンWearable devicesでみたいですね。
  • 環境
2011年2月7日、富士山環境ごみマップと言う活動の話を聞きました。このページ[7]に情報がございます。富士山の樹海は、組織的な不法投棄に困っているとか。彼らは暗闇にまぎれてやってくるとか。少しでも抵抗するために、GPS付き携帯で不法投棄の場所を撮影し、特定の場所に情報を送信して、このあたりが危険と言う情報を集めるらしい。これが抑止力になって、あの美しい富士山が世界遺産とかになればいいんだけど。ホームページを見るとごみだらけだ。
  • 防災・安全
地滑り観測とか、火山監視とか、津波監視とか。アメリカでどうしているのかなと思っていたときに、こんな記事を見つけたので解読します。
あとリアルタイム防災って何だろう。携帯やカーナビのように位置情報を使うデバイスに衛星経由でメッセージを送る取り組みみたい[8]QZSSのL1SAIFという信号を使うと250bpsの通信ができるらしい。決して速くはないが、うまく工夫すればいろいろできると言う話なのでしょう。確かにすごい普及している端末で衛星経由で情報が得られたら強いかも。今どんな開発状況なんだろう。
Location Based Servicesの略だったと思います。位置情報を使ったサービスということで、この言葉だけだと意味が凄く広くて曖昧ですが、私のイメージとしては、個人が携帯電話やWearable devicesを用いているときに受けることができる位置情報サービスという印象を持っています。観光、広告、歩行者ナビなどイメージします。その辺りを別ページに独立させて記載します。
  • 時刻同期
GPSは位置だけではありません。非常に正確な時刻も使えます。例えば欧州のGalileoは、UTCとの差を30ナノ秒以内で提供するとしています[13]。これを使うと、金融(Fintech)やスマートグリッド(電力関係か)、グリッドコンピューティング[14]に使えるらしいですし、携帯電話基地局にも重要らしい[15]
  • 船舶・海洋
海における位置情報把握にGPSが使われているのは、当然として、それ以外に何かアプリケーションはないか。自立型無線小型電動観測艇は面白そう[16]
  • 農業
農業にもGNSSは活用されます。精密測位によるトラクターの自動運転などが有名ですが、位置時刻認証が農業製品のトレーサビリティの観点で今後重要になっていく技術だと思います。
  • 電車
  • IoT
Internet of Thingsだったかな。世の中にたくさんのIPと何らかのセンサーをもった機器がネットワークと通じて、センサーデータと位置・時刻データを提供することで、何かいろいろできそう。IoTといえば、Raspberry Piでしょう。

Reference#

  1. [#1]宮前直幸。2003.物流可視化に向けた位置情報の標準化。http://www.nri.co.jp/opinion/chitekishisan/2003/pdf/cs20031110.pdf
  2. [#2]UNESCAP. http://www.unescap.org/about/index.asp
  3. [#3]UNESCAP Regional Forum of Freight Forwarders, Multimodal Transport Operators and Logistics Service Providers 15 July 2010. http://www.unescap.org/ttdw/Index.asp?MenuName=FFForum2010
  4. [#4]国交省。2005.http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/inter/kokusai/AH2005/index.html
  5. [#5]坪井 知美・村手 直明(中日本航空株式会社). 2000. レーザレーダによる50cm*DEMの作成方法と精度. http://www.csis.u-tokyo.ac.jp/dp/dp29/1_2_Tsuboi_Murate.pdf
  6. [#7]富士山クラブ. 富士山環境ごみマップ. http://www.fujisan.or.jp/action/kankyo/gomimap.html
  7. [#8]NTTデータ. 2010. 衛星と位置情報を利用したリアルタイム防災. http://www.ntt.co.jp/journal/1008/files/jn201008029.pdf
  8. [#10]三井住友海上、スマ保安心さいくる、http://www.ms-ins.com/sumaho/cycle.html
  9. [#11]Impress Corporation, DMMがシェアサイクル参入、2017年末から2018年初頭に開始予定,https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1079826.html
  10. [#12]国土交通省、物流分野における小型無人機の活用, http://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/seisakutokatsu_tk_000024.html
  11. [#13]Europe, 2016, p25, EuropEan GnSS (GalilEo) initial SErvicES open service service definition document, https://www.gsc-europa.eu/system/files/galileo_documents/Galileo-OS-SDD.pdf
  12. [#14]NTT, 2017, モバイルネットワークを支える高精度時刻同期・配信技術 GPSより取得した高精度時刻をネットワークで配信します, http://www.ntt.co.jp/RD/active/201702/jp/pdf_jpn/04/D-25_j.pdf
  13. [#15]NTTDOCOMO, 3.5GHz帯TD-LTE導入に向けた 高精度時刻同期ネットワーク装置の開発、NTT DOCOMOテクニカル・ジャーナル Vol. 24 No. 2、https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/corporate/technology/rd/technical_journal/bn/vol24_2/vol24_2_006jp.pdf
  14. [#16]ヤマハ発動機株式会社, 2016年7月7日, ダムの堆砂測量など水底測量を支援する自律型無人小型電動観測艇 「BREEZE10(ブリーズ10)」の開発・レンタル開始について, https://global.yamaha-motor.com/jp/news/2016/0707/unmaned-boat.html