微塵子の飼い方


 僕の微塵子達をもらってくれた人のために、ちょっとした微塵子の飼育法を載せたいと思います。といっても僕が微塵子を選んだ理由のひとつが”飼うのが楽”なくらいですから、たいしたことはないのですが。では経験をまじえて…。

 まず自分の経験談から。

 京都の片田舎に住んでいた頃は、庭にあった古い風呂桶と家の中の半径10cm、高さ20cmくらいのガラス容器のふたつで飼っていました。

 風呂桶のほうでは、体調が2,3mmに迫り(これはおおきかった)、身体も透明だったのが、少し白味を帯びてくるほど大きくなりました。しかし、外に置いてあったため、よくボウフラも泳いでいました。あれは近所迷惑だったと思います。まあ、まわりに田んぼなどあったので、普段から蚊はよくいたのですが。

 一方家の中で飼っていたものは、大きくはならず、数も増えたり減ったりの繰り返しでした。てごろな大きさのガラス瓶だったため、微塵子の真横からのお姿を拝見することもできました。こちらは容器がちいさいのでボウフラが沸いてもすぐ金魚に食べさせることができましたし、実際そんなに出てきませんでした。しかし、水が少ない分、水が悪くなりやすく、あの頃はちょっと忙しかったせいもあり、結局水を腐らせて全滅してしまいました。

 つまり、入れ物は適当に小さすぎないもの、置く場所はできれば屋外、しかしボウフラが沸かないよう、目の細かい網をかけておく。そして水はほっておいたら減っていくので、たまにカルキをとばした水道水か何かを足してやる。表面にやな感じのあわが立ち始めたら、すくってとってあげる。

 えさはどちらの場合も特にあげていませんでした。ただ水草をいれていました。よく、わらを水につけておいて、発生したプランクトンをあげればよいとか、トリクソン(鳥の糞)とかを聞きますが、微塵子は強いので、僕としては水草をつけておいて、それとともに発生する植物プランクトンで十分だと思っていますが、いかかでしょう。東京では水草を手に入れるのも結構大変ですが。


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