ITS世界大会2010

ITS

Abstract#

衛星測位(特に精密測位)が以下にITSに貢献できるかを考えるため、ITS世界大会に参加してみました。結果としては、将来の話としてニーズはあると感じました。

What's new?#

Topic#

韓国の釜山のBEXCOで開かれて、参加者は(たぶんのべで)38700人([ITS Japan 2010])。。本当か!?でも人は確かにたくさんいたかも。印象として、開催国の韓国はもちろんのこと、あとは日本、ヨーロッパ、米国の人がほとんどだったような気がします。参加費は、下手すると10万近くするので(自分は発表をしたので、700ドルでしたが)、あとITSそのものが先進国でまず適用される高度なものであるということもあり、いわゆる発展途上国の人はほとんど見かけませんでした。
ここは、筆者の主観ですが、環境が目立ってましたね。トヨタは、プリウスをベースにスマートグリッドへの貢献という感じでした。他の会社も渋滞を解決することによる環境への貢献などを訴えていました。

環境以外では、安全ですね。衝突防止に如何にITSが寄与できるか。いろいろなセンサーなどなども紹介されていました。かなり画像認識による歩行者認識は進んでいるようですね。ただ、あくまでも運転者支援ですね。これらのセンサーに頼り切った安全は、信頼性の観点からあり得ないでしょう。それは、測位による位置計測についても同じことが言えますが。

環境、安全を実現するために、通信に関する話もたくさん出ていたように思いますが、その中でも車車間通信、路車間通信、この辺りの世界標準をどうするかがキーのようです。DSRCです。700MHz?5.2GHz?5.8GHz?
答えはYES。特に安全のために運転者支援をやろうとすると、車の位置を正確に知る必要があります。車の位置を車車間で通信するのが直観的です。前を走っている車との距離であれば、レーダーなどでわかりますが、見えない車は車自身がみずから自分の位置を1m以下の精度で分からないといけません。将来の話として、そこに可用性の高い精密測位が求められます。今のGPSは、可用性も低く、精度も10*30mということで、センサをサポートするものにすぎないそうです。

と言いつつ、ラグジュアリーな機能であることは否めません。まずは、先進国の高級車で試して、徐々に受信機の単価を下げていかないといけないのでしょう。
韓国のETRI。政府系の研究機関。Electrics and Telecommunications Research Institute[2]。衝突防止警告、プルーブデータ収集、交差点安全性とか研究しているみたい。

ロシアは、NISグロナスとかいうところがブース出していて、グロナスを前面に出していました。ERAグロナス?2014年のソチオリンピックでもいろいろやりそう。[4]

中国は、ITS CHINAとかいうところがブースを出していたけど、COMPASSの話もなく、係員の人もブースの中でおしゃべりしてたしあまりやる気を感じなかったな。。[3]

Reference#

  1. [#1]ITS Japan, 2010, ITS世界大会、http://www.its*jp.org/conference/
  2. [#2]ETRI HP. http://www.etri.re.kr/eng/
  3. [#3]ITS China http://www.itschina.org/list.asp?classid=76
  4. [#4]NIS GLONASS. http://www.nis*glonass.com/en/