農業GNSS利用

GNSSの応用

Abstract#

農業にもGNSSは活用されます。精密測位によるトラクターの自動運転などが有名ですが、 位置時刻認証が農業製品のトレーサビリティの観点で今後重要になっていく技術だと思います。

Topics#

位置時刻認証#

農業における国内市場の規模の縮小が避けられない[2]
一方、日本の安全で品質の高い農産物は、国外でも人気が高く、その輸出高は年々伸びている[1]
今後更に輸出を伸ばし、ブランド化・差別化を通し、日本の農業の国際競争力を高めていく必要がある。しかしながら、日本の地名を活用したブランドが海外で模倣・産地偽装されたり、知的財産として無断で出願されている[3]。例えば夕張メロンや神戸牛など[4]産地偽装などの課題が大きくなっていくことが予想される。
農林水産物の知的財産の保護推進の観点から、地理的表示保護制度(GI)という制度が進められている。
これはTPPにおける議論においても共通ルール化が議論されている[3]
ここで、いつどこにあったかを認証するシステムがあれば、ブランド化・差別化に大きく貢献できるものと思われる。

Reference#

  1. [#1]農林水産省、2018年2月9日、農林水産物・食品の輸出額の推移, http://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/kaigai/180209.html/PDF
  2. [#2]内閣府政策統括官(科学技術イノベーション担当),2018年2月28日、政策討議「農業」の論点について、 http://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/yusikisha/20180228-1/siryo1.pdf
  3. [#3]農林水産省、2016年11月、食料・農業・バイオ分野の知財戦略の推進, https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/kensho_hyoka_kikaku/2017/dai2/siryou3_3.pdf
  4. [#4]日本農業新聞, 2017年4月1日, 「夕張メロン」「神戸ビーフ」 海外で模倣品横行, https://www.agrinews.co.jp/p40512.html