KM_はじめの一歩
Abstract#
KMでは、利用者が何をほしがっているかを正確に把握することが重要です。おそらく、そのためにはアンケートやインタビューを実施することになるでしょう。また、システムのユーザ満足度を調べるためのアンケートって、最近よくやります。評価をして、それをシステムにフィードバックし、品質を高めていく活動は重要です。アンケートは重要なのです。しかし適切なアンケートって難しい。ここでは、の情報をもとにアンケートについてのナレッジを記録します。
What's new!?#
- 2009年5月4日、サンプル関係で勘違いを発見したので修正したのと、トルーマンの話を少し追加しました。
Topic#
- ターゲットを明確にしたアンケートをしましょう。
サンプル調査なんて考えずにできるだけたくさんの人からアンケート結果をもらおうとすると、極端に偏った”ふたこぶ”らくだのような意味のない結果が得られます。(サンプル数は多いに越したことないと思うけどな。。)
- サンプリングの対象を間違えるとのサイトのトップにあるトルーマンの写真のようなことが起こります。何が起きたかというと、トルーマンが大統領に再選した際、 the Chicago Daily Tribune newspaperが誤ったサンプリング調査をし、トルーマンの選挙の敗北をニュースにした出来事があったとのこと。
- 5分以上かかる長いアンケートはやめましょう
時間が長過ぎると人々は、考えなくてもよいことまで考えだします。直感的にどんどん答えていくようなものが望ましいということかな。(長い時間のかかるアンケートはいやだけど、5分は短すぎやしないかな。)
- 不愉快で個人的すぎる質問もNGです
まじめに答えてくれなくなります。(だめでしょう。やっぱり。回答者に失礼のない常識的な質問でないと)
- 調査に使わない情報は聞いてはいけません
目的を明確にすれば防げるはず。
- 誘導する質問はやめましょう
(そうですか。。。だめですか。やっぱり)
- 曖昧な質問はやめましょう
あなたの年齢はA)1−10,B)10−20,C)20−30,D)30−40.20歳や30歳のときどこを選んでいいかわからなくなりますね。この手の類の質問をやめましょうということです。
- 回答者が知らないことを聞いてはいけません
あなたのプロジェクトはシステムエンジニアリングにいくら費用をかけていますか?など。(え?このサンプル、ちょっとアイロニー。。。)
- 答えを知らない人に聞きましょう
なんか、上の件と逆を言っているように見えますが、自分の理解ですと、アンケートの意図やその回答で質問者が何を求めているか知っている人に聞いてはいけません。内輪の人にアンケートをしても意味はないです、と理解してます。
- 自分勝手なスケールを使ってはいけません
どのくらいの痛みだった?10段階で、とか。
- 知らないとか気にしないといった選択肢を付けましょう
その事項について知らない人、気にしない人が、無理に5段階評価をしても意味はありません。
つまり#
- 目的を必ず持ちましょう
目的が明確であれば、そこから、質問者のターゲットをどこに置くか、質問はどんなものにするか、結果をどう使うかなどが明確になります。
- テストをしましょう
アンケート(案)を実際にやってみて、曖昧なものがないか、時間がかかり過ぎないか、質問は適切か回答者は答えられそうか、と言ったことを確認し、アンケートをより洗練されたものにしていきましょう。
- 定性評価と定量評価
一般的に定性の方が情報量は多いそうです。
- 選択肢の例
”Excellent, Good, Fair, Poor, Don’t Know”こんなのがいいんじゃないかなというのがSheardさんとRoedlerさんの提案です。
- アンケートは難しいのです
時間(とお金)をしっかりかけましょう。
- 以下のサイトをしっかり読みましょう(すみません、今はリンク切れです) http://www.whatisasurvey.info/
の資料が載っているページです。
Reference#
- Sheard, Sarah and Roedler, Garry. How to Ruin Your Own Survey and Waste Others' Time
- Scheuren, Fritz. "What is a Survey". http://courses.washington.edu/thesis/what%20is%20a%20survey.pdf