Abstract#
[1|#cite2]]の論文解読ですTopic#
- Intro
WW2以降の研究では、主要な国では「どこの国のビジネス文化は。。。」という話で凝り固まっている!これは、ステレオタイプから来るものだ。われわれの研究では、もっと簡単に回るものだとわかった。よく、多文化の組織は緊張を生むと仮定されている。しかし、この文化の違いがどう組織やビジネスに影響するかは、詳しくわかっていない。この論文ではそこを検証する。 |
- 結論は(21)
とにかく国別のカルチャではなく、コンテクストが重要だ。この研究は限られた事例をもとにしたパイロットスタディである。その事例で出てくる企業のM&Aなどの環境の変化は、大成功とはいえない。しかし、それらの企業は生き残って、問題を克服している。 |
- 買収時の話
緊張感のある場合を考える(海外の買収)アメリカはよく1990年代海外の企業を買収したらしい。その時のことをインタビューしたが、その結果は、期待していたカルチャーに起因する難しさでなかったようである(9)そもそも買収などによる組織の変化は、国内であっても大変ストレスフルなものでカルチャーに起因するものは別のレイヤーの話である。カルチャーは何かの問題の原因として言われがちだが、そんなことはない(10) |
- カルチャーVSコンテキスト
カルチャーの違いの例として、うなずきは、わかったという意味よりも聞こえたという意味だったり。意思決定もスピード重視(アメリカ)か質重視(ドイツ、スイス、スウェーデン)か(10)マネージャーのふるまい、姿勢も各国で違う。というのがインタビューでわかった(11)。以前アメリカとヨーロッパとの間で会議があったようだが、そこで口論があった。しかし、それはカルチャーというよりコンテキストの問題であったのだ。国家的な特徴は、ステレオタイプである。より国際経験のあるマネージャーのほうが、ステレオタイプに頼らない。文化的な互換性もある。文化はコンフリクトの原因ではない。コンテキストがその原因なんだ。(12*13) |
- 成功のための6点のコンテキストの要素
- その関係への要求の強さ
- ビジネスのコンパチビリティ
- 継続的な投資への意思とパフォーマンスが上がってくるまでの自治の許可
- 相互尊敬とコミュニケーション
- 成功の実績
- 時間の経過
Memo#
- カルチャーとCandorの関係はあると思うか。
「Candorをとおそうとすると文化の違いにより、ミスインターぷれっとが起きそうじゃない?」対する主張としては、「Candorは、あくまでも人間性の話であり、文化とは関係ない」 |
Candorは、オープンに、誠実にという意味だから確かにあまり関係ないか。でも、何かありそうだよね。たとえば、あるマネージャーが何か不都合なリスクを思いついたとしよう。日本だと会議で正直に言える?いうべきだよね。確かに言えない雰囲気の組織もあるかもしれない。でもそれは、個人の問題もしくはその組織のコンテキストの問題だ。 |
- Candorってなんだっけ
Welchも非常に重要だと言っている”正直に包み隠さず”ということ([Welch 2005]) |
- イデオロギーってなんだっけ
思想傾向、政治や社会に対する考え方だって。 |
Reference#
- [#1]Welch, Jack and Suzy Welch. Winning. 1st ed. New York: HarperBusiness, 2005
- [#2]Rosabeth Moss Kanter and Richard Ian Corn.Do Cultural Differences Make a Business Difference?: Contextual Factors Affecting Cross*cultural Relationship Success, Journal of Management Development, Vol. 13 No. 2, pp. 5*23. Harvard Business School, Boston, Massachusetts, USA, 1994