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[economy]
!!!Abstract
今のアメリカの金融危機の直接の原因となっているサブプライム問題に関する情報を書きます。
!!!Topic
*サブプライム問題
|2008年10月1日のEMSE260の[Engineering Economy|economy]の授業で、サブプライム問題の話がたくさんでたので、記録しておきたいと思います。それまで、いまいちなぜ、こんなに馬鹿げた事態になってしまったのか、理解していませんでした。信用力の低い人にお金を無理やり貸して、当然、返せなくなる人が続出して、お金を貸していた住宅ローン会社が倒産して、という流れがあって、そうなることは容易に想像できると思っていたのですが。印象としては、複雑だ、ということと、それなりの必然性があったようだということです。
|まず、とにかく複雑です。どうも単にお金を貸しただけではなく、貸した際のリスクの高い債券(bond)を証券に別の機関が換えて、リスク分散のために他の金融商品と混ぜて販売したとか。きっと、そこには、あのFannie MaeとFreddie Macも絡んでいて、政府系も入ることで、格付けも上がり、金融商品としての信用度が高められたのでしょう。それが、世界の金融市場に出回っちゃったものだから、もう大変。詳細はよくわからないが、とにかく複雑なことをして、リスクを見えにくくしてしまったのでしょう。
|そのような金融商品が出てきた背景として、当時、世の中の雰囲気として、新しい利回りの高い金融商品へのニーズも高かったとのこと。さらに米国政府の方針として、人は家を所有すべきというものがあったらしく、イケイケだったのでしょう。住宅ローン会社の末端の人や、サブプライムローンの対象の人たちは、リスクを把握せず、貸し借りを進めてしまった、とのことです。借りやすくするために、最初の頃のローン支払いの月額を下げるということも横行したらしく、最初に下げると、あとに上がってくるのは当然の原理であって、それで、どんどん支払えなくなって破産していくといった流れです。こういった背景が、無理なローンを進めてしまったのでしょう。
|信用力の低いひとにお金を貸すことから始まった、予想可能な返済滞りは、このようにいろいろな複雑な事情と背景があったのですね。
!!!DCに来る前に日本で読んでいた新聞記事など
*Wachovia's loss in the second quarter
|According to [FT|http://www.ft.com] in 23 July 2008, Wachovia, the fourth largest bank in the US, plunged $8.9bn loss in the second quarter. They will change the CEO and, after that, downsizing.
*US government try to help Fannie Mae and Freddie Mac
|According to [FT|http://www.ft.com] in 15 July 2008, US government's commitment to rescue Fannie Mae and Freddie Mac succeeded to avoid US market collapse temporarily; however the share price of both financial institutions keep declining. In past time, like these rescues, "Bear Stearns" got aid from FRB; rather the bank collapse very rapidly for just 5 days and the share price went down from more than 100$ to only 2$. The FT said this share price movement is very similar to the rescue of Fannie Mae and Freddie Mac.
|According to [FT|http://www.ft.com] in 14 July 2008, US government try to help Fannie Mae and Freddie Mac, which are government monetary institutions which deal with the mortgage. Surprisingly, these financial institutions owned by private stakeholders. Recently the share price of Fannie Mae and Freddie Mac was plunging. It is natural I think, because of subprime problem. However if these monetary organizations become bankrupt, the effect will be huge to the US and world economy. I can understand the US government' measures. BTW, I wonder how much will be put in?
*FRB chair expressed the support to the US large bunk
|According to [FT|http://www.ft.com] in 9 July 2008, Ben Bernanke, the chair of Federal Reserve Board express the support to US large investment bunks such as Lehman Brothers and Merrill Lynch if financial turmoil continues. What does it mean "accessing emergency money". Is it to lend money? This statement seems great effect , rised doller and stock and decline the oil price.
*[AIG|http://www.aigcorporate.com/corpsite/]がCEOを解任する件
|2008年6月16日の[FT|http://www.ft.com]によると、[AIG|http://www.aigcorporate.com/corpsite/]がCEOのMartin Sullivanさんをここ数年の金融関連の損失を理由に解任されたらしい。後任は、もとCITYグループのBob Willumstadさんとか。大株主であるOBたちの影響が大きいように見える。
*リーマンブラザーズが損失および資本増強を発表した件
|2008年6月10日の[FT|http://www.ft.com]によると、アメリカの銀行のリーマンブラザーズが、第2四半期サブプライムの影響で28億ドルもの損失が出たと発表した。バランスシートを改善するために60億ドルの資本増強を行うプランを発表した。うち40億ドルは、普通株で、残り20億ドルを優先株(prefered stock)で調達するらしい。株価は、これに伴い、32ドルから28ドルに値を下げているとのこと。それにしても規模が大きい。
*アメリカの銀行が不良債権の増加を止められない件
|2008年5月30日のFTによると、2008年の最初の四半期として3兆円以上の不良債権があるとか。連邦預金保険公社(The Federal Deposit Insurance Corporation (FDIC))の議長によると、問題を抱える銀行の数も増えているし、気になるところとして、借金の返済が滞っている率が上昇しているらしい。この不動産投資の過熱からバブル崩壊に至る過程は、日本のそれを思い出す。現在加熱中のドバイはどうなるんだろう。(Ref:Financial Times. [http:__www.ft.com])
*住宅価格の下落
|2008年5月28日のFTによると、米国における住宅価格の引き下げ幅が過去にないハイペースらしい。まだ、底が見えないという感じだ。アラングリーンスパンさん(もと[連邦準備制度理事会|Federal Reserve]の議長)も楽観視するなと警鐘を鳴らしている。Alan Greenspan, former chairman of the Federal Reserve(Ref:Financial Times. [http:__www.ft.com])
*[Fannie Mae|http://www.nomura.co.jp/terms/english/f/fannie_mae.html]
|この[ファニーメイ|http://www.nomura.co.jp/terms/english/f/fannie_mae.html]なる機関が60億ドル(6000億円相当)の資本を調達(raise new capital)したらしい。[ファニーメイ|http://www.nomura.co.jp/terms/english/f/fannie_mae.html]とは?ここが資本の調達を行ったことがなぜ大きなニュースになるのか。の2点について、少しだけ調べた。まずこの件は、なにがなんだかというサブプライム問題と絡んでいるらしい。[ファニーメイ|http://www.nomura.co.jp/terms/english/f/fannie_mae.html]とは、アメリカの公的機関で、アメリカ国民が住宅を手に入れやすい資金的な環境を提供することを目的しているらしい。であれば、サブプライム問題について、大きな責任を持っているのではと考える。また、その動向が、サブプライム問題しいては、世界経済に与える影響がとても大きいと思われる。まだまだ、この問題は長引きそうだ。(Ref:Financial Times. [http://www.ft.com]、野村証券用語解説集,http://www.nomura.co.jp/terms/)