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[KM_Learning]
!!!Abstract
WengerさんのCultivating CoPという本の内容を紹介します。CoPに話を絞っていると思っていましたが、読んでいるとナンシーディクソンさんの知識継承の話にも似ていて、かなり全般的に知識継承を扱っているように見えます。
!!!Interest
*CoPとは何か
|心配事、問題、情熱を共有するグループのこと。そしてインターアクションを通し、知識を深め、専門化させていくグループである([Wenger, McDermott, and Snyder 2002|#cite1], 4)。
*なぜCoPか
|グローバル化でCoPのニーズが高まっている。Knowledgeが成功へのカギである。K資産の管理(KM)の実用的な方法が、CoPなのである。([Wenger, McDermott, and Snyder 2002|#cite1], 6)
|例えば、本を読んだだけの外科医にあなたは手術を任せる気になるだろうか。あなたはそのオペを断る権利がある。これは、形式知だけでは、不安であることを示している。暗黙知が必要であり、そのような専門化を進めるには、似た状況の経験が必要である。生きている知識を共有するにはCoPのような体験が必要なのである。暗黙知を共有するには、相互作用(インターアクション)が必要なのである。(Wenger, McDermott, and Snyder 2002, 8*9)
*どうやって実現するのか
|植物を育てるように。注意深く種まきをする。組織は環境を作り、学ぶことを価値のあることとして、時間やリソースを割り当て、参加を激励し、障害を取り除く。それらは難しいことではあるが、実現しないと十分な効果は得られない。([Wenger, McDermott, and Snyder 2002|#cite1], 13)
|扱うドメインを決める。それは、組織の戦略とどう関連しているのか、どんな問題が今あるのか、などが決まっている必要がある。それにより、メンバーの情熱を刺激する。次にコミュニティを作る。どんなメンバー?どのくらいの頻度で集まる?衝突をどう扱う?新しいメンバーの入れ方は?などを決めておく。それにより、具体的な運営方法が確立される。Practiceとして、具体的にどんな知識を扱うのか、レポジトリへの反映・アクセス方法は?外の知識とのつながりは?([Wenger, McDermott, and Snyder 2002|#cite1], 45*6)
*どんな効果が期待できるのか。どう価値を見出すか。
|短期では、現在起きている問題の解決方法が見つかることなどが価値となり、長期では、おもに組織および個人の能力の向上につながることが価値となる。
|マニュアルや、問題の解決によるコストダウンなど、目に見える価値が生じるし、さらに一番重要なのは、人と人との関係が構築され、プロフェッショナルとしての自信を持つという価値も生じる。(Wenger, McDermott, and Snyder 2002, 15*18)
*万能に見えるけど、障害もあるのでは?
|信頼関係を作るのは大変な作業だと思う。具体的にはどうするのか。頑張るしかないのか。というところを今後調べていきたいと思います。
!!どんなパターンがあるのか(Wenger, McDermott, and Snyder 2002, 24*27)
*サイズ(小規模、大規模)
*期間(長期、短期)
*集中OR分散
*同種OR異種
*範囲(部署内、会社内、会社間)
*自然発生OR意図的
*FormalORInformal
!!CoPの構造は?
以下の3つ(Domain, Community, and Practice)が構成要素
*Domain:
|議題、トピック、専門分野。これがないとただの友達の集まり。メンバーが共通して経験している分野。目的がパッションを刺激する!([Wenger, McDermott, and Snyder 2002|#cite1], 29*31)
*Community:
|集まる人。コミュニティは成長ともにその構造や特徴を変えていくものだ。サイズが大きくなったらそのサブコミュニティができるとか。コミュニティは、ボランティア。個人の情熱に依存する。コミュニティは、外圧により稼動するものではない。
*Practice:
|つまり、CoPで扱うコンテンツのこと。Best Practiceなど。
!!!Reference
#[#1]Wenger, Etienne, Richard A. McDermott, and William Snyder. Cultivating Communities of Practice : A Guide to Managing Knowledge. Boston, Mass.: Harvard Business School Press, 2002.